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キャリタス看護アカデミー
連載企画 01
更新日:2017年9月27日(水)
医療・病院のトレンドを知る
そもそも
特定機能病院って

特定機能病院とは

一般の病院では提供できないような最先端で高度な医療を提供する病院、それが「特定機能病院」です。

かつて、頭痛や風邪、腹痛などそれほど重い症状でないにもかかわらず、設備の整った大学病院で診てもらおうという風潮があり、結果として、本来大学病院で受診すべき重篤な患者さんが治療を受けられないという事態が生じていました。「症状が軽い人は近くの診療所、重篤な人は大学病院」という流れをつくるべく医療法が改正され、1993年4月から登場したのが特定機能病院です。「紹介制」を導入し、特定機能病院に行くハードルを上げたのが大きなポイントです。2017年6月1日現在、85病院が承認を受けており、うち78が大学病院本院、残りががんセンターなどとなっています。

承認には当然高い要件をクリアしなければなりません。病床数400床以上、医師の数はなんと通常の病院の2倍程度、看護師等は入院患者数÷2が最低基準(一般は入院患者数÷3)、16の診療科を標ぼうしていることなど、数多くの要件があります。

役割は、先に述べた高度医療の提供のほか、「高度医療技術の開発・評価」「高度の医療に関する研修」もあり、研究と教育機関としての役割も果たしているのが大きな特徴です。

特定機能病院で働くことのメリットと特徴

では、看護師にとって特定機能病院で働くことはどんなメリットがあるのでしょうか。

まず1つ目は、最先端の高度な医療に触れるため、高い技術や知識を身につけることができる点です。特定機能病院は「高度な医療研修」も役割の1つなので、研修会や勉強会、新薬の説明会などが数多くあり、ほかの病院では得られない高いレベルの知識が得られます。重篤な患者さんが数多く来るため、通常では接することのない症例を診ることができるのも強みです。

また、特定機能病院の多くが3次救急に対しているため24時間体制で夜勤があり、さらに救急搬入も日常茶飯事なので、看護師としてのさまざまな経験を積むことができ、その後の仕事や成長に役立つはずです。

2つ目は充実した福利厚生です。特定機能病院の福利厚生は公務員並みともいわれ、保育所、学童保育、育児休業などの子育て支援、保養施設などが充実しています。また収入面でも、一般の病院と比べると大学病院のほうが高いところが多いようです。

3つ目は、認定看護師や専門看護師の資格取得のバックアップ体制が充実している点で、スペシャリストを目指すには最適な場所といえます。

1点だけ注意してほしいのは、特定機能病院の多くは医師の教育の場でもあるため、点滴や注射、採血などを新人医師が行うことがあり、病院によっては看護師は手技をする機会があまり多くないところもあることです。看護の業務を深めたい、専念したいという人にはうってつけですが、とにかく手技を身につけたいという人は、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

特定機能病院に向いている人

特定機能病院は教育体制が充実しており、高度な医療、より理論的な部分を学ぶことが多いのが特徴です。専門領域を究めたり将来スペシャリストを目指している人、学ぶことが好きで密度の濃い仕事にやりがいを感じることができる人にとって、特定機能病院はまさに最適な場所といえるでしょう。

特定機能病院