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検査値の達人

白血球数何がわかる?

Update:17.10.02 白血球数(WBC:white blood cell)

白血球

白血球は、好中球、リンパ球、好酸球、単球、好塩基球の総称です。白血球のもっとも大きな役割は、ウイルスや細菌などの異物が体内に入ったときに、自分のなかにそれを取り込んで消化分解する点です。つまり免疫の役割を果たしているわけです。そのため、ウイルスなどに感染した場合、異物を消化分解するために白血球数は増えます。一方、白血球がつくられる骨髄で製造能力が弱まると、白血球数は減少してしまい、免疫力が弱まって病気にかかりやすい状態になってしまいます。

基準値

白血球数は個人差が大きく、同じ人でも1日のうちに数値は大きく変動するため、多少の増減に対してはあまり神経質にならないほうがよいでしょう。また大人より子どものほうが白血球数が多いという特徴があります。

基準値は下記のとおりです。

成人4,000~9,000/µL
小児6,000~10,000/µL
幼児6,000~18,000/µL
新生児9,000~25,000/µL

異常値時に考えられる疾患

高値、低値時に考えられる疾患

ナース
高値時低値時
  • 扁桃炎
  • 肺炎
  • 急性虫垂炎
  • 腎盂炎
  • 胆嚢炎
  • 白血病
  • 心筋梗塞
  • 再生不良性貧血
  • 敗血症
  • 急性骨髄性白血病
  • 抗がん剤の投与
  • 薬剤障害
  • 全身性エリテマトーデス

肺炎などの感染症にかかると白血球数は増えますが、症状が治まるとともに白血球数も減っていきやがて正常値に戻ります。なかでも直ちに対応すべきなのは白血病と敗血症です。白血病は白血球ががん(悪性腫瘍)になったいわゆる“血液のがん”ですが、正常値の数倍から10倍ということも珍しくなく、早期に治療することが求められます。

敗血症は白血球数が12,000µLを超えたもの、あるいは4,000µL未満の場合で、その他、高熱、悪寒戦慄などいくつかの症状から敗血症と診断されます。敗血症は、腎盂炎や肺炎などもともとあった疾患の病原菌が血液に入り込んだもので、それが増殖すると重症化するおそれがあるため、早急な対応が必要です。

ケアはこうする

激しい運動や喫煙は白血球数が増えることがあるため、白血球が増加しているときはできるだけ行わないでください。また、栄養状態が悪いと衰弱してしまうため、高カロリーかつ高たんぱくの食事を摂るようにしましょう。

白血球数が少なくなったときは感染症にかかりやすくなっているため、食事は十分に加熱し、生ものなどはできるだけ避けましょう。また感染しないように患者さん、介助者とも清潔を保ち、介助者はできればスタンダードプリコーション(標準感染予防策)を実施したほうがよいでしょう。

白血球数が少ないと、通常ならすぐに無害化してしまう細菌なども無害化できず、身体に大きな影響を及ぼしてしまいます。その点に留意してケアにあたることが、とても重要になります。