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認定看護師 糖尿病看護

CASE09 愛仁会 千船病院 田中 友香 さん(内科病棟)

田中 友香 さん

看護師資格を取得後、千船病院に入職。内科病棟に配属され、以来現在まで同病棟でキャリアを積む。入職4年目になる2008年、糖尿病の療養指導士の資格を取得した。2011年、病院のサポートを受けて半年間東京に滞在し、認定看護師教育課程を受講。受講生とは現在も連絡を取り合う仲で「全国に看護師仲間ができました」と言う。

愛仁会 千船病院

糖尿病予防のカギは、患者さんの意識と生活を変えること

糖尿病の療養指導は“聞くこと”から始まる

 田中友香さんが勤める千船病院に2年前、糖尿病の療養指導外来が誕生した。糖尿病に関することなら何でも相談できる外来で、田中さんがその相談を受けている。糖尿病は、生活習慣が症状の進行を左右する。療養指導外来には、日常生活レベルで糖尿病の悪化を食い止め、糖尿病で入院する人を減らす役割が期待されている。「血糖値を上げない食事の仕方や、インスリン注射の打ち方など、気軽に質問していただければ」と、田中さんは言う。療養指導の際、田中さんが心がけているのは“聞くこと”だ。
 「患者さまの生活習慣を知らなければ、療養指導はできません。生活の中で何を大切にしておられるのか。どんな生活をめざしておられるのか。それを聞き出すことが、一番のポイントです」
 院内にも、療養指導が苦手な看護師は多い。生活の様子を教えてくれない、指導をしても守ってくれないなど、悩みはつきない。そんな看護師に対しても、田中さんは“聞くこと”を勧める。
 「『患者さまのために何かしたい』『患者さまの生活を良い方向に変えたい』と願うあまり、どんどん口を出してしまう人も多いんですね。でも、そこはがまんして、聞く立場に回ることです。話しやすい環境を作らなければ、何も語ってもらえませんし、その方に合った指導もできませんから」
 療養指導外来に来た患者さんの中には、「話を聞いてもらえて安心した」と、笑顔で帰る人もいる。“聞くこと”は、信頼関係を築くためにも欠かせないプロセスなのだ。

糖尿病の正しい知識と療養指導のやりがいを広めたい

 糖尿病人口が増加するにつれ、糖尿病への関心も年々高まっている。
 「患者さんはテレビなどで、どんどん情報収集されているので、私も負けないようにしないと」と言う田中さん。院外の勉強会などで新しい知識を得ることはもちろん、糖尿病に関するバラエティ番組なども極力チェックし、糖尿病の扱われ方なども確認している。
 糖尿病への関心が高まるのは歓迎すべきことだが、テレビの情報が正しいとは限らない。糖尿病を正しく知ってもらうため、また、糖尿病に関心がない人にも関心をもってもらうため、千船病院は今年、「糖尿病フェスタ」を初企画した。これは、血糖値測定を体験したり、食事療法などについて学んだりできるイベントだ。田中さんは駅前や公民館でチラシを配り、イベントを宣伝した。
 「千船病院は地域密着型で50 年以上歩んできた病院ですし、『地域の役に立ちたい』という気持ちは強いと思います。地域のみなさまには、病院を身近に感じていただきたいし、糖尿病予防の意識をもって健やかに暮らしていただきたいです」。好評を博した糖尿病フェスタは、来年も開催される予定だ。
 田中さんの目下の目標は、糖尿病の認定看護師を増やすこと。
 「糖尿病に関心をもつ方が増えているなら、それに応えるスタッフが必要です」
 院内で療養指導の研修を開くときは、療養指導のおもしろさややりがいも必ず伝えるという田中さん。地域の健康に貢献するため、院内外の活動に力を入れている。