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専門看護師 がん看護

CASE02 横須賀共済病院 坂本 理恵 さん(がん看護専門看護師)

坂本 理恵 さん

2006年8月がん性疼痛認定看護師資格を取得。2012年千葉大学大学院看護学研究科博士前期課程を終了。2012年12月がん看護専門看護師資格を取得。2001年から横須賀共済病院勤務。

横須賀共済病院

がん看護専門看護師としての役割とやりがい

患者さんに寄り添って一人ひとり支援を行う

 横須賀共済病院において、坂本さんは緩和ケアチームに属し、がん患者さんとご家族のケアを行っている。同院は数多くのがん患者さんが来院する地域がん診療連携拠点病院で、外来で病名や再発の告知を受け、いくつかの選択肢のなかからどの治療を選択すればよいのか、難しい意思決定が求められる。そのような状況のなかで、坂本さんを含むがん看護専門看護師は患者さんやご家族に必要とされる存在だ。
 「医師から抗がん剤を提案されたが、育児や仕事をどうしていけばいいのか」と訴える患者さんがいる。「患者さんには、生活のなかで治療をどのように受け入れていくか必要な情報を提供します。安心して治療に臨めるよう一緒に考え患者さんの思いに寄り添うことが求められます」

医療チーム連携で患者さんにとっての最善を実現する

 大切なのは、難しい問題を抱える患者さんのケアについて他職種のスタッフと連携しなくてはならないことだ。「現場の看護師や医師、薬剤師などの医療チームで、“患者さんにとって最善は何か”についてカンファレンスをします。またこれ以上積極的な治療ができない患者さんへの対応について医師から相談を受けることもあります」このように医療チームで同じ目標の下、患者さんの支援について考えている時はとっても貴重な時間であると坂本さんは言う。「がんの進行が厳しい状況下であっても、患者さんの心身の苦痛が軽減され、その人らしい生き方を再構築する過程を看護師はケアします。その時間を共有した時が看護の醍醐味を実感できる瞬間であり、私にとってやりがいに繋がっています」

自分の進む道は患者さんと向き合うことによって開ける

 新人看護師の頃は、大学院で学習して専門看護師として働くことなど予想もしていなかったと坂本さんは言う。「看護師になって5 年目頃にがんの痛みで苦しむ患者さんたちと多く出会い、何か自分に出来ることがないかと、がん性疼痛看護認定看護師の資格を取得しました。その後、緩和ケアチームに所属し活動する中で、痛みだけでなく様々な局面で苦悩するがん患者さんとその家族に介入する機会があり、看護とは何かを、もう一度学びたいと大学院進学を決意しました」
 専門看護師を目指すためには、大学院の所定の過程を修了しなくてはならない。坂本さんの場合、患者さんとの出会いがさらに学びを深めることを決断させてくれたと言う。「まずは目の前にいる患者さんに誠実に向き合うことで自分の進むべき道が見えてくると思います」