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注目の認定看護師&専門看護師特集

認定看護師 救急看護

CASE01 りんくう総合医療センター 山田 友子 さん(りんくう総合医療センター、大阪府泉州救命救急センター)

山田 友子 さん

看護学校卒業後は、和歌山県の病院に入職し、内科などに勤務した。昔から「救命センターで働いてみたい」という思いがあり、2005年に大阪府泉州救命救急センターへ。5年目の年に認定看護師になる決意を固め、1年間の教育課程を受講した。「働きながら通学するのは大変でしたが、病院のきめ細かいサポートで助かりました」

りんくう総合医療センター

1分1秒を争う現場にこそ、患者さんの心に寄り添う看護師が必要

意識を失った患者さんの思いも看護師が代弁できるように

 山田さんが勤務する大阪府泉州救命救急センターは、設立以来、泉州地域唯一の救急救命センターとして、多くの命を救ってきた。地域唯一の存在ではなくなった今も、「我々が泉州地域の人を守る」という使命感は変らない。「ここで救えない命は他でも救えない」。そんな誇りと緊張感をもって、約50名のスタッフが力を合わせている。
 1分1秒を争う救急救命の現場は、迅速な判断や機敏な行動が重視される。必要な専門知識も、外科や内科を問わず幅広い。しかし、救急看護で重要なのは、「患者さまの立場に立つこと」と山田さんは言う。初療室に運ばれた患者さんは、意識がない場合や、しゃべることができない場合もある。患者さんの気持ちや家族の思いを汲み、それを代弁するのは、看護師の仕事だ。
 「救命に必死になると、『心』を忘れがちになります。こういう現場だからこそ、その意識が必要です」と、山田さんは語る。
 2013年、りんくう総合医療センターと大阪府泉州救命救急センターが統合し、山田さんの仲間が一気に増えた。新しい仲間の中には、まだ山田さんを知らない看護師も多い。現在山田さんが力を入れているのは、自分の存在をすべての看護師に知ってもらうことだ。
 「救急看護のことなら、誰でも何でも相談してほしいです。それによって、急変対応時に、悩んだり辛い思いをする看護師が減るかもしれないし、患者さまの救命につながるかもしれない」
 認定看護師としての山田さんの仕事は、ますます広がっていきそうだ。

チームの意識と意欲を上げるため新しい知識を受信し、発信する

 大阪府泉州救命救急センターは、外傷診療に注力している点でも知られる。山田さんは「日本一の外傷センターだと思います」と笑顔で胸をはる。それを実感するようになったのは、認定看護師として院外の勉強会に参加するようになってからだ。
 「他院の方々と交流していると、自分のチームの反省点だけでなく、良い点も見えてくるんです」
 勉強会で得た新しい知識や反省点は、必ずチームの看護に生かす。それだけではなく、「みなさんはレベルの高い看護を実践している。自信を持ってほしい」というメッセージも、スタッフに伝えている。
 最近の山田さんは、院外から知識を取り入れるだけでなく、院内の知識を院外へ発信することにも関心をもっている。
 「もしかしたら、私たちの知識が他の医療機関でお役に立つかもしれません。さらに、そうして他の医療機関に良い影響を与えられたとしたら、それはチームの自信にもつながるはずです」
 知識の発信は、院内にも院外にもメリットをもたらす。それが、山田さんの考えだ。看護の内容を外部に紹介するには、記録を集めてデータ化する必要がある。山田さんは、すでにその準備に着手しているという。
 最後に、看護師の卵に向けて、山田さんは次のようにエールを送る。
 「入職したら、専門的な知識や技術だけでなく、患者さまの表情やご家族の言葉から、何かを感じ取る心も大切に育んでください。それは、どの分野でも、どんなに経験を積んでも、必要な力だと思います」