【2014年度(第104回) 午後 第61問-第120問】 過去問・解答

看護師国家試験 過去問題

2014年度(第104回)午後 第61問〜第120問看護師国家試験 過去問・解答

61 問 〜 第 75
  • 第 61 問
    Parkinson〈パーキンソン〉病 (Parkinson’s disease) の症状について正しいのはどれか。
    1. 1.満月様顔貌になる。
    2. 2.腕を振らずに歩く。
    3. 3.後ろに反り返って歩く。
    4. 4.頭を左右に大きく振る。
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  • 第 62 問
    A 君( 5 歳、男児)は、先天性水頭症 (congenital hydrocephalus) で脳室-腹腔〈V-P〉シャントが挿入されている。定期受診の際、看護師が確認する項目で優先度が高いのはどれか。
    1. 1.頭囲
    2. 2.聴力
    3. 3.微細運動
    4. 4.便秘の有無
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  • 第 63 問
    二分脊椎 (spina bifida) の子どもに特徴的な症状はどれか。
    1. 1.排泄障害
    2. 2.体重増加不良
    3. 3.言語発達の遅延
    4. 4.上半身の運動障害
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  • 第 64 問
    セクシュアリティの意義と関連する事項の組合せで正しいのはどれか。
    1. 1.生殖性の性 ──── ジェンダー
    2. 2.性別としての性 ──── 常染色体
    3. 3.連帯性としての性 ──── 種の保存
    4. 4.性役割としての性 ──── 社会的規範
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  • 第 65 問
    正常な月経周期に伴う変化で正しいのはどれか。
    1. 1.排卵期には頸管粘液が増量する。
    2. 2.月経の直後は浮腫が生じやすい。
    3. 3.黄体から黄体形成ホルモン〈LH〉が分泌される。
    4. 4.基礎体温は月経終了後から徐々に上昇して高温相になる。
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  • 第 66 問
    A さん(38 歳、女性、パート勤務)は、腹痛のため、姉に付き添われて救急外来を受診した。診察時、身体には殴られてできたとみられる複数の打撲痕が確認された。腹痛の原因は夫から蹴られたことであった。A さんは「家に帰るのが怖い。姉には夫の暴力について話したくない」と泣いている。外来での看護師の対応で適切なのはどれか。
    1. 1.打撲痕を姉に見てもらう。
    2. 2.配偶者暴力相談支援センターに通報する。
    3. 3.暴力を受けたときの状況を具体的に話すことを求める。
    4. 4.A さんが日頃から夫を怒らせるようなことがなかったか聞く。
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  • 第 67 問
    プロセスレコードについて正しいのはどれか。
    1. 1.看護過程の 1 つの段階である。
    2. 2.患者と家族間の言動を記述する。
    3. 3.看護師の対人関係技術の向上に活用する。
    4. 4.患者の精神症状をアセスメントする方法である。
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  • 第 68 問
    集団精神療法の効果が最も期待できるのはどれか。
    1. 1.過眠症
    2. 2.躁状態
    3. 3.薬物依存症
    4. 4.小児自閉症
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  • 第 69 問
    A さん(80 歳、女性)は、 1 人で暮らしている。内科と整形外科とを受診しているが、 2 週前から内服薬の飲み間違いがあり、主治医から訪問看護師に服薬管理の依頼があった。A さんがセルフケアを維持して内服するための訪問看護師の服薬管理の支援で最も適切なのはどれか。
    1. 1.内服薬は薬局から訪問看護師が受け取る。
    2. 2.自宅での内服薬の保管場所を分散する。
    3. 3.内服指導を診療科ごとに依頼する。
    4. 4.内服薬を 1 回分ごとにまとめる。
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  • 第 70 問
    A さん(70 歳、男性)は、 1 人で暮らしている。慢性閉塞性肺疾患 (chronic obstructive pulmonary disease) のため 1 週前から在宅酸素療法(0.5 L/分、24 時間持続)が開始された。A さんは階段の昇降時に息切れがみられる。自宅での入浴の方法に関する訪問看護師の説明で最も適切なのはどれか。
    1. 1.脱衣は看護師が全介助する。
    2. 2.浴槽に入ることは禁止する。
    3. 3.身体を洗うときはシャワーチェアを使う。
    4. 4.入浴中は携帯用酸素ボンベを利用できない。
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  • 第 71 問
    A さん(60 歳、男性)は、 1 年前に膵癌 (pancreatic cancer) と診断されて自宅で療養中である。疼痛管理はレスキューとして追加注入ができるシリンジポンプを使用し、オピオイドを持続的に皮下注射している。訪問看護師の A さんへの疼痛管理の指導で適切なのはどれか。
    1. 1.シリンジの交換は A さんが実施する。
    2. 2.疼痛がないときには持続的な注入をやめてもよい。
    3. 3.レスキューとしてのオピオイドの追加注入は A さんが行う。
    4. 4.レスキューとして用いるオピオイドの 1 回量に制限はない。
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  • 第 72 問
    医療における安全管理のシステム設計の原則で正しいのはどれか。
    1. 1.個人の反省を促す。
    2. 2.人の記憶力を重視する。
    3. 3.作業のプロセスを標準化する。
    4. 4.いくつかの業務を同時に実施する。
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  • 第 73 問
    A さん(79 歳、女性)は、癌の化学療法を受けていたが、脳出血 (cerebral hemorrhage) を起こし意識不明の状態になった。A さんの家族は回復する見込みはないと医師から説明を受けた。家族は A さんの延命を望んでおり、医師と今後の治療方針を決定する前に看護師に相談した。A さんの家族への対応で最も適切なのはどれか。
    1. 1.医師に方針を決めてもらうよう伝える。
    2. 2.病院の倫理委員会に判断を依頼するよう伝える。
    3. 3.A さんのアドバンスディレクティブ〈事前指示〉を確認するよう伝える。
    4. 4.経管栄養法を開始することで A さんの身体の状態は維持できると伝える。
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  • 第 74 問
    災害急性期における精神障害者への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
    1. 1.名札の着用を指示する。
    2. 2.災害の状況については説明しない。
    3. 3.不眠が続いても一時的な変化と判断する。
    4. 4.服薬している薬剤を中断しないように支援する。
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  • 第 75 問
    災害発生後、避難先の体育館で生活を始めた高齢者への対応で最も適切なのはどれか。
    1. 1.トイレに近い場所を確保する。
    2. 2.持参薬を回収して被災者に分ける。
    3. 3.区画された範囲内で過ごすよう促す。
    4. 4.私語を控えて館内の静穏が保てるように指導する。
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76 問 〜 第 90
  • 第 76 問
    自己管理を行う上で自己効力感を高める支援として最も適切なのはどれか。
    1. 1.自己管理の目標はできるだけ高くする。
    2. 2.必要な知識をできるだけ多く提供する。
    3. 3.自己管理の方法で不適切な点はそのたびに指摘する。
    4. 4.自己管理で改善できた点が少しでもあればそれを評価する。
    5. 5.対象者が自己管理できない理由を話したときは話題を変える。
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  • 第 77 問
    1 歳 0 か月の幼児の標準的な身長と体重の組合せで正しいのはどれか。
    1. 1.身長55 cm ──── 体重6 kg
    2. 2.身長75 cm ──── 体重6 kg
    3. 3.身長75 cm ──── 体重9 kg
    4. 4.身長100 cm ──── 体重9 kg
    5. 5.身長100 cm ──── 体重12 kg
    解答を見る 解答:3
  • 第 78 問
    A さん(28 歳、初産婦)は、妊娠 11 週である。身長 160 cm、体重 52 kg(非妊時体重 50 kg)である。現在は身体活動レベルⅠ(非妊時は身体活動レベルⅡ)で妊娠経過は順調である。現時点で非妊時と比べて食事に付加することが望ましいのはどれか。
    1. 1.糖質
    2. 2.葉酸
    3. 3.蛋白質
    4. 4.カリウム
    5. 5.カルシウム
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  • 第 79 問
    A さん(60 歳、男性)は、統合失調症 (schizophrenia) で 20 年前から抗精神病薬を服用している。常に口を動かしているため、何か食べていないか看護師が口の中を確認するが、何も口には入っていない。A さんは「勝手に口と舌が動いてしまう」と言う。A さんに現れている症状はどれか。
    1. 1.被害妄想
    2. 2.作為体験
    3. 3.カタレプシー
    4. 4.遅発性ジスキネジア
    5. 5.静座不能〈アカシジア〉
    解答を見る 解答:4
  • 第 80 問
    小児医療に関する課題とその対応の組合せで正しいのはどれか。
    1. 1.低出生体重児の増加 ──── 人工乳による哺育の推進
    2. 2.育児不安が強い親の増加 ──── 子どもの自立支援
    3. 3.障害児の在宅医療のニーズの増加 ──── レスパイトケアの充実
    4. 4.小児救急医療を受診する子どもの増加 ──── ドクターカーの充実
    5. 5.成人になった小児慢性疾患患者の増加 ──── 親の意思決定の支援
    解答を見る 解答:3
  • 第 81 問
    小脳の機能はどれか。 2 つ選べ。
    1. 1.関節角度の知覚
    2. 2.振動感覚の中継
    3. 3.姿勢反射の調節
    4. 4.随意運動の制御
    5. 5.下行性の疼痛抑制
    解答を見る 解答:34
  • 第 82 問
    白血球減少症 (leukopenia) で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
    1. 1.好塩基球数は増加する。
    2. 2.EB ウイルス感染によって起こる。
    3. 3.白血球数が 3,000/μL 以下をいう。
    4. 4.好中球減少症 (neutropenia) では細菌に感染しやすくなる。
    5. 5.無顆粒球症(agranulocytosis)は単球がなくなった病態をいう。
    解答を見る 解答:34
  • 第 83 問
    下垂体ホルモンの分泌低下により生じるのはどれか。 2 つ選べ。
    1. 1.性早熟症 (sexual precocity)
    2. 2.低身長症 (short stature)
    3. 3.先端巨大症 (acromegaly)
    4. 4.Sheehan〈シーハン〉症候群 (Sheehan syndrome)
    5. 5.Cushing〈クッシング〉症候群 (Cushing syndrome)
    解答を見る 解答:24
  • 第 84 問
    抗コリン薬の投与が禁忌の疾患はどれか。 2 つ選べ。
    1. 1.疥癬 (scabies)
    2. 2.緑内障 (glaucoma)
    3. 3.大腿骨骨折 (femoral fracture)
    4. 4.前立腺肥大症 (prostatic hyperplasia)
    5. 5.前頭側頭型認知症 (frontotemporal dementia)
    解答を見る 解答:24
  • 第 85 問
    新生児の養育に関する親への指導で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
    1. 1.「体温 37.0 ℃で受診させましょう」
    2. 2.「沐浴は児が満腹のときに行いましょう」
    3. 3.「授乳後は顔を横に向けて寝かせましょう」
    4. 4.「衣類は大人よりも 1 枚少なくしましょう」
    5. 5.「オムツはおなかを締めつけないように当てましょう」
    解答を見る 解答:35
  • 第 86 問
    一般的な思春期の発育の特徴について正しいのはどれか。 2 つ選べ。
    1. 1.骨端線が閉鎖する。
    2. 2.性的成熟は男子の方が女子より早く始まる。
    3. 3.成長ホルモンが性腺に作用して第二次性徴が起こる。
    4. 4.男子では身長増加のピークの前に精巣の発育が始まる。
    5. 5.女子では身長増加のピークの前に乳房の発育が終わる。
    解答を見る 解答:14
  • 第 87 問
    前頭葉の障害に伴う症状で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
    1. 1.人格の変化
    2. 2.感覚性失語
    3. 3.自発性の欠乏
    4. 4.平衡機能障害
    5. 5.左右識別障害
    解答を見る 解答:13
  • 第 88 問
    精神科病棟における身体拘束時の看護で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
    1. 1.1 時間ごとに訪室する。
    2. 2.拘束の理由を説明する。
    3. 3.水分摂取は最小限にする。
    4. 4.患者の手紙の受け取りを制限する。
    5. 5.早期の解除を目指すための看護計画を立てる。
    解答を見る 解答:25
  • 第 89 問
    A さん(72 歳、女性)は、 1 人で暮らしており、要介護 1 で訪問看護を利用している。昨日の訪問時、看護師は高級な羽毛布団を見かけ、A さんに尋ねると購入の覚えがないと話した。別居している長男は、週 1 回電話で A さんの様子を確認している。看護師の対応として適切なのはどれか。 2 つ選べ。
    1. 1.長男への連絡
    2. 2.羽毛布団の返品
    3. 3.成年後見人の選任
    4. 4.近隣住民への聞き取り
    5. 5.A さんの判断能力の評価
    解答を見る 解答:15
  • 第 90 問
    5 %のクロルヘキシジングルコン酸塩を用いて 0.2 %希釈液 2,000 mL をつくるのに必要な薬液量を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第 1 位を四捨五入すること。

    解答: ① ② mL

    ① 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
    ② 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
    解答を見る 解答:80mL
91 問 〜 第 105
  • 次の文を読み91〜93の問いに答えよ。
    A さん(45 歳、男性)は、便に血液が混じっていたため受診した。検査の結果、直腸癌 (rectal cancer) と診断され、自律神経を部分温存する低位前方切除術が予定されている。

    • 第 91 問
      術後に予測されるのはどれか。
      1. 1.排尿障害
      2. 2.輸入脚症候群 (afferent loop syndrome)
      3. 3.ストーマの陥没
      4. 4.ダンピング症候群 (dumping syndrome)
      解答を見る 解答:1
    • 第 92 問
      術後 1 日。順調に経過し、A さんは離床が可能になった。腹腔内にドレーンが 1 本留置され、術後の痛みに対しては、硬膜外チューブから持続的に鎮痛薬が投与されている。看護師が A さんに痛みの状態を尋ねると、A さんは「まだ傷が痛いし、今日は歩けそうにありません」と話す。このときの対応で最も適切なのはどれか。
      1. 1.体動時に痛む場合は歩行しなくてよいと説明する。
      2. 2.歩行には看護師が付き添うことを提案する。
      3. 3.歩行練習を 1 日延期することを提案する。
      4. 4.鎮痛薬の追加使用を提案し歩行を促す。
      解答を見る 解答:4
    • 第 93 問
      術後 6 日。ドレーンから茶褐色で悪臭のある排液があった。A さんは、体温 38.2 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 82/分、整であった。A さんの状態で最も可能性が高いのはどれか。
      1. 1.腸炎
      2. 2.胆汁瘻
      3. 3.イレウス (ileus)
      4. 4.縫合不全
      5. 5.術後出血
      解答を見る 解答:4
  • 次の文を読み94〜96の問いに答えよ。
    A さん(65 歳、男性、会社員)は、午後 2 時、会議の最中に急に発語しづらくなり、右上下肢に力が入らなくなったため、同僚に連れられて救急外来を受診した。既往歴に特記すべきことはない。来院時、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ- 3 、瞳孔径は両側 2.0 mm。呼吸数 18/分、脈拍 60〜80/分、不整で、血圧 176/100 mmHg。右上下肢に麻痺がある。午後 4 時、A さんの頭部 CT の所見で特に異常は認められなかったが、MRI の所見では左側頭葉に虚血性の病変が認められた。

    • 第 94 問
      この後の治療でまず検討されるのはどれか
      1. 1.血流の再開
      2. 2.脳浮腫の予防
      3. 3.出血性素因の除去
      4. 4.脳血管攣縮の治療
      解答を見る 解答:1
    • 第 95 問
      A さんは心原性の脳梗塞 (cerebral infarction) と診断され、入院後に治療が開始された。入院後 5 日、意識レベルがジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅱ-30 まで低下した。頭部 CT で出血性梗塞と脳浮腫とが認められ、気管内挿管・人工呼吸器管理を行い、マンニトールを投与してしばらく経過をみることになった。この時点の看護で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
      1. 1.電気毛布で保温する。
      2. 2.瞳孔不同の有無を観察する。
      3. 3.水分出納を正のバランスに管理する。
      4. 4.Cushing〈クッシング〉現象に注意する。
      5. 5.ベッドを水平位にして安静を維持する。
      解答を見る 解答:24
    • 第 96 問
      減圧開頭術後 2 週。気管内チューブは抜管され、意識レベルはジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅱ-10 である。右上下肢の麻痺と運動性失語とが認められ、発語は少ない。利き手は右手である。A さんとのコミュニケーションの方法で最も適切なのはどれか。
      1. 1.筆談を促す。
      2. 2.文字盤を用いる。
      3. 3.大きな声で話す。
      4. 4.イラストを用いる。
      解答を見る 解答:4
  • 次の文を読み97〜99の問いに答えよ。
    A さん(68 歳、女性)は、 2 年前に高血圧症 (hypertention) と診断され、カルシウム拮抗薬を服用している。高血圧をきっかけに、喫煙を 1 日 30 本から 5 本に減らし、飲酒を週 3 回から 1 回に減らした。また、減量に取り組み、 2 年間で BMI が 25.5 から 22.9 に変化した。A さんは町の健康診査で骨密度が低下していることが分かり、整形外科を受診し骨粗鬆症 (osteoporosis) と診断された。A さんは「子どもができなかったし、夫もすでに亡くなりました。 1 人暮らしで家事は自分で行っているので、骨折や寝たきりの状態は困ります」と話した。

    • 第 97 問
      A さんの骨粗鬆症 (osteoporosis) の要因として最も考えられるのはどれか
      1. 1.肥満
      2. 2.喫煙
      3. 3.出産経験がないこと
      4. 4.カルシウム拮抗薬の服用
      解答を見る 解答:2
    • 第 98 問
      A さんの現在の移動能力をアセスメントする方法として適切なのはどれか。
      1. 1.開眼片脚起立時間
      2. 2.Borg〈ボルグ〉スケール
      3. 3.Katz〈カッツ〉インデックス
      4. 4.手段的日常生活動作〈IADL〉
      解答を見る 解答:0
    • 第 99 問
      看護師が A さんに運動を勧めたところ、A さんは「子どものころから運動は苦手で運動を続ける自信がない」と答えた。指導の内容で最も適切なのはどれか。
      1. 1.歩行器を使って外出する。
      2. 2.腰背部の背屈運動をする。
      3. 3.介護予防サービスを利用する。
      4. 4.買い物のときに 30 分程度歩く。
      解答を見る 解答:4
  • 次の文を読み100〜102の問いに答えよ。
    A ちゃん(生後 4 か月、女児)は、 4 、 5 日前から鼻汁と咳嗽とが出現し、今朝から 38.0〜39.0 ℃の発熱があり水分摂取が困難になったため受診した。検査の結果、RS ウイルス抗原陽性で急性細気管支炎 (acute bronchiolitis) と診断され入院した。入院時、口唇色と顔色はやや不良、呼吸数 60/分、心拍数 150/分、血圧 90/52 mmHg で、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉88 %であった。血液検査データは、赤血球 480 万/μL、Hb 12.8 g/dL、Ht 39 %、白血球 12,000/μL、CRP 5.5 mg/dL。動脈血液ガス分析は、動脈血炭酸ガス分圧〈PaCO2〉45 Torr、動脈血酸素分圧〈PaO2〉58 Torr であった。胸部エックス線撮影で肺野に異常陰影は認められない。

    • 第 100 問
      このときの A ちゃんに準備すべき物品で優先度が高いのはどれか
      1. 1.加湿器
      2. 2.酸素吸入器
      3. 3.人工呼吸器
      4. 4.酸素濃度計
      解答を見る 解答:2
    • 第 101 問
      A ちゃんは点滴静脈内注射が開始された。処置中、A ちゃんは嗄声で啼泣したが流涙はなく、激しく抵抗することもなかった。処置後に病室に戻ったが、皮膚の弾性が低下しており活気がない。看護師が A ちゃんの呼吸状態と併せて観察する項目で優先度が高いのはどれか。
      1. 1.哺乳力
      2. 2.排尿の有無
      3. 3.排便の有無
      4. 4.瞳孔の大きさ
      5. 5.眼瞼結膜の色調
      解答を見る 解答:2
    • 第 102 問
      去痰薬の吸入を 1 日 3 回と、口腔内と鼻腔内の吸引を適宜実施するよう指示が出された。去痰薬の吸入後、聴診をすると呼吸数 48/分、右上葉の呼吸音が減弱していた。A ちゃんの排痰を促す適切な体位はどれか。
      1. 1.仰臥位
      2. 2.腹臥位
      3. 3.右側臥位
      4. 4.左側臥位
      解答を見る 解答:4
  • 次の文を読み103〜105の問いに答えよ。
    A ちゃん(10 歳、女児)は、両親と 3 人で暮らしている。発熱と顔色不良とを主訴に受診し入院した。血液検査データは、Hb 7.5 g/dL、白血球 75,000/μL、血小板 4 万/μLであった。骨髄検査の結果、急性リンパ性白血病 (acute lymphocytic leukemia) と診断された。医師が両親と A ちゃんに対し、病名と今後の抗癌薬治療および入院期間について説明した。両親はショックを受けていたが現実を受け止め、今後の治療や入院生活について質問し、経済的な不安を訴えた。

    • 第 103 問
      両親に情報提供する社会資源として最も適切なのはどれか
      1. 1.養育医療
      2. 2.自立支援医療
      3. 3.児童扶養手当
      4. 4.高額療養費制度
      5. 5.小児慢性特定疾病の医療費助成
      解答を見る 解答:5
    • 第 104 問
      A ちゃんは中心静脈カテーテルが挿入され、寛解導入療法が開始された。抗癌薬が投与された後、維持液が 100 mL/時間で持続点滴されている。A ちゃんは「点滴が始まってから何回もおしっこが出ている。点滴を止めてほしい」と話している。A ちゃんの訴えを受け止めた後の A ちゃんに対する看護師の説明で適切なのはどれか。
      1. 1.「体の中の水分が足りないから必要だよ」
      2. 2.「白血病細胞をやっつけるために必要だよ」
      3. 3.「ご飯があまり食べられないからご飯の代わりに必要だよ」
      4. 4.「やっつけた白血病細胞のせいで腎臓を悪くしないために必要だよ」
      解答を見る 解答:4
    • 第 105 問
      入院後 4 か月。A ちゃんは治療が順調に進み、退院して外来で維持療法を行うことになった。今後、学校に通学する際の A ちゃんと母親に対する説明で適切なのはどれか。
      1. 1.「体育は見学してください」
      2. 2.「授業中はお母さんが付き添いましょう」
      3. 3.「給食はみんなと同じものを食べてよいです」
      4. 4.「日焼け止めクリームを塗って登校してください」
      5. 5.「体育館での全校集会は参加しない方がよいです」
      解答を見る 解答:3
106 問 〜 第 120
  • 次の文を読み106〜108の問いに答えよ。
    A さん(30 歳、経産婦)は、妊娠 40 週 1 日で、妊娠経過は順調であった。本日、午後 5 時に体重 3,900 g の女児を正常分娩した。会陰縫合術を受け、分娩時出血量は400 mL であった。分娩後 2 時間のバイタルサインは、体温 37.1 ℃、脈拍 64/分、血圧 124/70 mmHg であった。排尿後の子宮底の位置は臍下 1 横指、収縮良好で帰室した。A さんは午後 8 時に夕食を全量摂取し、寝るまでに水を 500 mL 飲んだ。

    • 第 106 問
      翌朝、A さんは体温 36.8 ℃、血圧 116/66 mmHg であった。就寝後から朝まで排尿はなく、子宮底の位置は臍高であった。A さんの状態で経過観察してよいのはどれか
      1. 1.尿意なし
      2. 2.脈拍 110/分
      3. 3.軟らかく触れる子宮底
      4. 4.会陰切開縫合部の痛み
      解答を見る 解答:4
    • 第 107 問
      産褥 2 日の午前 10 時。A さんは「 9 時に排尿したとき、 3 cm 大の血の塊がでました。大丈夫でしょうか」と訴えた。このとき、体温 37.3 ℃、脈拍 60/分、血圧120/64 mmHg であった。子宮底の位置は臍高で軟らかく、後陣痛は増強している。乳管口の開口数は左右 3 本ずつで初乳がみられ、乳房の発赤、硬結および熱感はない。A さんの状態で最も疑われるのはどれか。
      1. 1.産褥熱 (puerperal fever)
      2. 2.乳腺炎 (mastitis)
      3. 3.子宮復古不全 (subinvolution of the uterus)
      4. 4.妊娠高血圧症候群 (pregnancy-induced hypertension)
      解答を見る 解答:3
    • 第 108 問
      産褥 5 日。A さんは、体温 37.0 ℃、脈拍 66/分、血圧 118/60 mmHg であった。子宮底の位置は恥骨結合上 3 横指で、収縮は良好であった。児の体重は 3,950 g。直接授乳を行っており、授乳後に児はよく眠っていた。A さんは「本日退院ですが、家で気をつけることは何でしょうか。教えてください」と話す。A さんに対する退院後の指導で最も適切なのはどれか。
      1. 1.「浴槽に入って清潔にしてください」
      2. 2.「蛋白質の少ない食事にしてください」
      3. 3.「悪露が増えたときは受診してください」
      4. 4.「授乳ごとに赤ちゃんへ追加のミルクを飲ませてください」
      解答を見る 解答:3
  • 次の文を読み109〜111の問いに答えよ。
    A さん(52 歳、女性、専業主婦)は、夫と 2 人の息子との 4 人で暮らしている。A さんは内向的な性格であり、順番にまわってきた町内会の役員を引き受けたことで悩むことが多くなった。 2 か月前から食欲不振と不眠が続いている。 1 か月前から家事ができなくなり、死んでしまいたいと言い始めたため、夫が付き添って精神科を受診したところ、うつ病 (depression) と診断された。

    • 第 109 問
      A さんは「いつも体がだるくて、何もしたくない。生きていても皆に迷惑がかかるだけだ」と話す。体重減少と長期間続く不眠のため、疲れ果てた様子をみせていることから、その日のうちに入院し、薬物治療が開始された。入院当日の観察項目で優先度が高いのはどれか
      1. 1.清潔状態
      2. 2.水分摂取量
      3. 3.意識レベル
      4. 4.他者との交流状況
      解答を見る 解答:2
    • 第 110 問
      入院後 1 か月。A さんは「私は役に立たない人間です。昔から妻や母親としての役割を果たせていませんでした」と発言している。食事は 3 分の 2 を摂取できるようになり、夜間も眠れていることから、主治医は認知療法への参加を勧めた。この時点の認知療法で修正するのはどれか。
      1. 1.内向的な性格
      2. 2.低下した意欲
      3. 3.A さんと息子との親子関係
      4. 4.自分は役に立たない人間だという考え方
      解答を見る 解答:4
    • 第 111 問
      入院後 2 か月。A さんと夫は主治医と面接し、A さんは 2 週後に自宅への退院を目指すことになった。それ以来、A さんは積極的に病院から自宅への外出を繰り返すようになったが、夕方に外出から戻ってくるとすぐにベッドに入り臥床していることが多くなった。うつ病 (depression) の回復期にある A さんについて情報収集する項目で優先度が高いのはどれか。
      1. 1.希死念慮の確認
      2. 2.外出時の食事内容
      3. 3.外出時の服薬状況
      4. 4.A さんの家庭の経済状況
      解答を見る 解答:1
  • 次の文を読み112〜114の問いに答えよ。
    A 君( 8 歳、男児)は、携帯型電子ゲームやサッカーが好きである。A 君は宿題をしているときに、突然意識を失い、10 数秒持続する四肢の屈曲を伴うけいれんを起こした。その後、全身の筋肉の収縮と弛緩を繰り返すけいれんが 10 秒程度続き、A 君の呼吸は停止しチアノーゼが認められた。けいれんが終了し呼吸は回復したが、意識障害が持続していたため病院に救急搬送された。

    • 第 112 問
      A 君の意識は徐々に回復したが、健忘が認められる。頭部 CT 検査で頭部外傷は認められなかった。A 君は、てんかん (epilepsy) の疑いで入院した。A 君に対する検査で優先度が高いのはどれか
      1. 1.脳波検査
      2. 2.知能検査
      3. 3.人格検査
      4. 4.脳脊髄液検査
      解答を見る 解答:1
    • 第 113 問
      入院後 1 週。A 君は同じ病室に入院している他の患児と話したり、漫画を読んだりしてベッド上で過ごしている。入院後は抗てんかん薬を服用し、発作はみられていない。このときの A 君への指導内容で最も適切なのはどれか。
      1. 1.1 人で入浴する。
      2. 2.病棟の外を散歩する。
      3. 3.好きな携帯型電子ゲームで遊ぶ。
      4. 4.病棟レクリエーションへ参加する。
      解答を見る 解答:4
    • 第 114 問
      入院後 1 か月。A 君の退院が決定した。A 君の家族に対する説明として適切なのはどれか。 2 つ選べ。
      1. 1.「今後サッカーは禁止です」
      2. 2.「十分な睡眠をとらせてください」
      3. 3.「規則正しい服薬が発作を予防します」
      4. 4.「発作時はタオルを口にかませてください」
      5. 5.「学校には病名を知らせる必要はないでしょう」
      解答を見る 解答:23
  • 次の文を読み115〜117の問いに答えよ。
    A さん(35 歳、男性、建設業)は、両親と 3 人で暮らしている。 3 年前の仕事中に屋根から転落して、第 12 胸髄を損傷した。 1 か月前から車で作業所に通い、作業中はほとんど車椅子に座っている。週 1 回の訪問看護を利用している。

    • 第 115 問
      訪問時、仙骨部に軽度の発赤を認めた。褥瘡悪化予防のために A さんに勧める内容で最も適切なのはどか。
      1. 1.仙骨部のマッサージを行う。
      2. 2.リクライニング式の車椅子を利用する。
      3. 3.作業中にプッシュアップ動作を取り入れる。
      4. 4.座るときは膝関節と股関節を 60 度に曲げる。
      解答を見る 解答:3
    • 第 116 問
      A さんは繰り返し使用できるカテーテルによる間欠的自己導尿を行っている。排尿のセルフケアの指導として最も適切なのはどれか。
      1. 1.24 時間の蓄尿を勧める。
      2. 2.カテーテルの挿入は無菌操作で行う。
      3. 3.急に発熱した場合は医師に連絡する。
      4. 4.カテーテルを保管するケースの消毒薬は週 1 回交換する。
      解答を見る 解答:3
    • 第 117 問
      A さんは自宅のトイレを利用している。緩下薬を内服し、 2 日に 1 回浣腸を行っている。猛暑が続く 8 月の訪問時に A さんは最近便秘がちで尿量も少ないと訪問看護師に繰り返し訴えた。A さんへの対応で最も適切なのはどれか。
      1. 1.水分の摂取を促す。
      2. 2.浣腸の回数を増やす。
      3. 3.ポータブルトイレの利用を勧める。
      4. 4.医師に別の緩下薬の処方を依頼する。
      解答を見る 解答:1
  • 次の文を読み118〜120の問いに答えよ。
    A さん(37 歳、女性)は、アジアの出身で 1 か月前に日本人の夫 (40 歳) と娘 (12 歳)とともに日本に移住した。母国語以外に簡単な言葉であれば日本語と英語は理解できる。A さんは、胸のしこりに気付き 1 週前に受診し、検査の結果、乳癌 (breast cancer) と診断された。今後の治療について説明を受けるため外来を受診する予定である。夫から「仕事が忙しく説明に立ち会えない。妻は日本語が上手く話せないがどうしたらいいですか」と電話があった。

    • 第 118 問
      このときの夫への対応で最も適切なのはどれか
      1. 1.電話で治療について説明をする。
      2. 2.英語での説明を医師に依頼すると伝える。
      3. 3.母国語の医療通訳者について情報提供する。
      4. 4.日本語を話せる娘に通訳を依頼するよう伝える。
      解答を見る 解答:3
    • 第 119 問
      術前に、術後の A さんの苦痛の程度を確認する方法について説明をすることになった。苦痛の程度を確認する方法として最も適切なのはどれか。
      1. 1.日本語を覚えてもらう。
      2. 2.母国語と日本語の対応表を準備する。
      3. 3.ナースコールの利用方法を説明する。
      4. 4.まばたきをしてもらうことを説明する。
      解答を見る 解答:2
    • 第 120 問
      入院初日。A さんの同室の患者から、A さんが使用している香水の香りが強く気分が悪くなるので何とかして欲しいという訴えがあった。病棟では香水の使用を禁止している。看護師が香水の使用をやめるように説明すると、A さんは医師から何も言われていないと話した。A さんへの対応で最も適切なのはどれか。
      1. 1.個室の利用を勧める。
      2. 2.同室の患者を説得する。
      3. 3.禁止されている理由を説明する。
      4. 4.医師の許可があればよいと説明する。
      解答を見る 解答:3

2014年度の看護師国家試験は、合格率90.0%、合格者数は54,871人でした。必修問題の合格基準は40点以上/50点、一般問題・状況設定問題の合格基準は159点以上/248点でした。看護師国家試験は、出題基準の改定とともに内容は変わりますが、基本は過去問です。過去問・解答を普段からチェックする癖をつけておくと、過去問・解答の挑戦に改めて時間をとらなくても基礎力を高めることが出来るのでお勧めです。