【いよいよ行動開始! インターンシップや見学会に出かけよう】看護師の就職活動(就活)

【インターンシップ・見学会】|看護師の就職活動(就活)

How to 就職活動

Step 3いよいよ行動開始!
インターンシップや見学会に出かけよう

Point 1〈リサーチ方法〉気になる病院は自分の目でチェックしよう

資料やインターネットなどで得た情報だけでは、わからないこともたくさんあります。十分な情報を得るためには、実際に出かけてリサーチする必要があります。なかでも就職活動の重要な要となるのが、病院の見学会や説明会。実際に病院本来の姿を理解する絶好のチャンスです。気になる病院をピックアップしたら、見学会や説明会に積極的に参加して、現場の雰囲気を知りましょう。自分の目と耳でしっかりと確認して、本当に自分に合う病院かどうか判断することは就職活動成功のポイントです。

できるだけ多く、早くリサーチを開始するのが成功の鍵

気になる病院は必ず自分の目でリサーチすることが就活の鉄則です。詳細な病院情報を得る方法として一番なのは、病院が行う見学会や説明会。先輩たちが最終的に判断の決め手にしたのも、見学会や説明会での印象だったといいます。就活は最終学年になる頃から始まり、夏休みには選考がピークを迎えます。リサーチが不十分にならないよう、春前から行動を開始して、できるだけ志望病院を多く回りましょう。数をこなすうちに病院の違いや判断ポイントも見えてくるので、就職したい病院を決定しやすくなります。

リサーチ方法

病院見学会・説明会に参加

見学会や説明会では、就職を希望する学生に現場や病院の施設などを公開したり、採用担当者や看護部長が直接あなたの質問に答えてくれます。また、面接では「病院見学会や説明会」での体験を元にした質問をされることも多いので、もしその病院の受験を考えている場合は、見学会や説明会への不参加はマイナスになると考えていいでしょう。病院の普段の姿や雰囲気を実感でき、採用担当者と知り合える見学会や説明会へは、どんどん参加しましょう。

  • 行動のポイント
    開催は春休みから夏休みにかけての期間ですが、年間を通して行っている病院もあるので、早速確認して、早めにスケジュールを立てておきましょう。もし、日程が合わなかったり、定員がいっぱいの場合でも諦めずに、他に開催予定はないか、たずねてみましょう。
  • 病院見学の病院数
    先輩方が最終候補として実際に病院見学会に出かけた数は、2~3病院がもっとも多く、次に1病院、5病院、4病院という結果でした。
患者として病院に行ってみる

病院の普段の姿を見るには、患者として出かけてみるのも手です。外来の雰囲気はどうか、医師や看護師の応対はどうか、人の流れはスムーズかなど、チェックしてみましょう。施設などは常識の範囲内で確認を。

インターンシップは積極的に参加しよう

これからの時期、病院見学会や説明会と平行して実施されるのがインターンシップ。就職後、看護学生が理想と現実のギャップを少なくするために、この制度を取り入れている病院が増えています。インターンシップは、実際に看護師として働くことを実体験できるチャンス。現実味を味わうことで看護観が深まり、自分の方向性や就職先の病院を決めるうえで大きな助けになります。ぜひこの機会を有効に活用しましょう。すでに応募をスタートしている病院もあるので、「キャリタス看護」をチェックして、積極的に参加しましょう。

実施状況

インターンシップを実施している病院は年々増えています。その内容はというと、病院見学会と一緒に行うところや別々に実施するところなど病院によってさまざまなようです。

  • 実施時期と期間
    春休み、夏休みに行っているところがほとんどですが、中には平日毎日行っている病院があったり、研修期間も1日間から5日間までと、病院によって異なります。また、募集人数には限りがあるため、人気のある病院は募集を早く締め切ってしまいます。すでに募集を開始している病院も多いので、気になる病院へは早めに応募しましょう。
  • 研修内容
    本来、看護学生が就職後に臨床現場でリアリティショックを受けないよう、現場にふれることで実際の仕事や雰囲気を感じ、その病院で働く姿をイメージできるように設けられた制度です。病院によりますが、内科、外科、小児科、産科、救命救急、手術室など、それぞれ希望する病棟で、治療処置の介助、生活援助などの研修をすることができます。
過去のアンケートより

これまで就職活動後に行ったアンケートから、インターンシップに参加した先輩方の意見をピックアップ。前向きな意見が目立ちました。

先輩方の声

  • 患者さんの日常の生活援助などに積極的に関わり、看護業務を肌で感じることができ、改めて看護師の仕事を選んだことに誇りを感じました。
  • 「オペ出し」など、普段の病院実習では経験できなかったことを体験できたのでとても貴重でした。
  • 医師や看護師などスタッフが一丸となって患者さんの治療に当たるチーム医療を目の当たりにして感動しました。その体験を通して、自分の看護観が明確になった気がします。
  • 忙しい業務の中で、患者さんの目線に立って看護する姿勢や先輩方の温かさに触れ、自分もいつかそんな看護師になりたいと強く思いました。
  • 3日間のインターンシッププログラムに参加して、看護業務をはっきりとイメージできるようになり、不安や迷いがなくなりました。
  • 救命救急の病棟で救急看護に携わらせていただき、医療現場の大変さをリアルに感じて緊張しました。もっと勉強してスキルを高めていきたいと思います。

Point 2〈チェックポイント〉病院のリサーチは準備してから出かけよう

病院見学会や説明会など、病院のリサーチには、しっかりと準備してから出かけましょう。事前に集めた資料を整理して病院のことを理解しておくことはもちろん、資料などで得られなかったことや、それぞれの病院別にチェックしたいポイントを就職活動ノートにまとめておき、後でリサーチした情報を補充してノートを充実させましょう。そうすれば、病院の姿が具体的に見えて、他の病院と比較検討しやすくなります。また、病院の感想をまとめておけば、面接試験で役に立ちます。

リサーチのチェックポイント

リサーチする病院が自分の希望に合っているかどうか、正しく判断するために、チェックしておきたい項目を書き出しておきましょう。病院の基本情報は、パンフレットやホームページであらかじめ調べておき、見学会や説明会での質疑応答では、確認したい事項は積極的に質問を。事前に入手できる内容の質問を避けるためにも、きちんと下調べをしておくことが大切です。

  • 病院の雰囲気
    外来入り口、受付、待合室の雰囲気、医師や看護師など働く人たちの仕事ぶりなど、普段の病院の姿をチェックしましょう。
  • 病院の施設・設備
    清潔か、働きやすいかどうかもポイントです。見学会などで病院の施設を見学させてもらうときには、メモを取りながら確認したいところをチェックしましょう。
  • 寮の施設・設備・環境
    施設や設備だけでなく、生活に便利か安全であるかといった生活環境の他、夜勤のことも考えて、病院や最寄り駅からの所要時間、通勤のしやすさなどもチェックしましょう。
  • 教育研修制度の有無・充実度
    教育研修制度は、看護師としてのキャリアに大きく影響します。自分が目指す看護の技術を学ぶことができるかどうかもチェックしましょう。

Point 3〈マナーの心得〉見学会や説明会でのマナーを知っておこう

見学会や説明会は、就職試験ではないとはいえ、採用担当者は、参加者を態度や質問内容から観察しています。服装は自由というところもありますが、ジーパンや派手な服装では評価ダウンにつながります。就活の一貫と考えて、スーツで出かけるのが無難でしょう。

電話のマナー

見学会や説明会などはインターネットで申し込みできる病院もありますが、電話で予約を入れるときの注意点も心得ておきましょう。

  • 静かなところからかける。
  • 昼時、始業や終業間際など、忙しい時間の電話は避ける。
  • 先方が電話に出たらまず、相手の都合をうかがってから要件を述べる。
  • 相手が聞き取りやすいように、適度なスピードで、はっきりした口調で話す。

訪問時のマナー

身支度をととのえられるくらい、予定の時間より余裕を持って到着しましょう。

  • 院内では携帯電話の電源を切る。
  • 大声での私語は慎む。
  • 丁寧な言葉遣いを心がける。
  • 患者さんの迷惑にならないように心配りを忘れずに。
  • 慌てず、落ち着いて行動する。

就職活動での身だしなみ

全体

顔

採用担当者と接する説明会や見学会では、身だしなみも大切です。看護師に求められる清潔感や信頼感のある印象を与えられるよう次の点に気をつけておきましょう。

  • 茶髪や派手なパーマはNG。さわやかな印象を与えるすっきりとしたヘアスタイルに。
  • 基本的にアイメイクはしません。健康的で清潔感のあるナチュラルなメイクを心がけましょう。
  • 学生らしい、知性や清潔感のある服装がポイント。黒、チャコールグレー、濃紺のスーツが主流です。シワやホコリ、ほつれに気をつけましょう。
  • 白が主流ですが、ブルーやピンクもOK。襟首や袖口など汚れがないか、シワがついていないかチェックを。
  • 黒が無難ですが、履きやすくシンプルなものを選びましょう。足元は意外と汚れが目立つので、いつも磨いておきましょう。
  • 濃すぎず、白すぎず、透明感のある素肌に近いものを。伝線したときのために、予備を持っておきましょう。
  • 長い爪や派手なマニキュアはNG。マニキュアを塗るなら透明のものを。
  • 基本的にピアスやネックレスなどのアクセサリー類はつけません。
  • 機能的で使いやすく、落ち着いたデザインや色を選びましょう。
男性の服装は

スーツは黒、ワイシャツは白が主流です。ネクタイは派手な色を避けて、曲がっていないかチェックを。女性と同様、シワや汚れ、ほつれなどがないかしっかりと確認し、ズボンは折り目をきちんとつけるなど清潔感を出すように心がけましょう。

キャリタス看護では、皆さんが看護師として就職活動の準備にがスムーズに進められるようよう準備段階に合わせて案内しています。このページでは、インターンシップ・見学会について説明しています。わかっているようで意外な落とし穴があるのが就職活動です。採用する側も人間です、印象やイメージは判断基準においてとても重要なものの一つになります。皆さんが希望の看護師となれるよう一歩一歩を大事にしていきましょう。是非、インターンシップ・見学会についても確認してみて下さいね。