千葉県・一般病院
医療機関からの訪問看護であり、設置主体の患者に限定し看護援助を行っています。当室の理念は、「住み慣れた家で、療養が継続できるよう、保健・医療・福祉関係者と協働して訪問看護を提供します」と掲げ、がんや難病等疾患をはじめ、最近では医療依存度の高いお子様の在宅療養を支えています。訪問看護師の活動内容としては、療養上の世話と訪問診療の補助です。 療養上の世話では、状態観察・清潔の援助・処置や(下に続く)
点滴などがあります。その他に利用者本人だけでなく家族支援、または希望する医療の意思決定支援や最終段階の医療の意思決定支援についても、他職種と協働しながら行っています。診療の補助では当院の主治医が訪問診療を行い、医療処置の補助や利用者の状態報告をしながら密に連絡を取って対応しています。
30代でALS発症した女性のケースです。父と二人暮らしであったため、この先一人になる不安もあったり「生きたい」という気持ちもあったりして気持ちが揺らいでいました。当時ヘルパーさんによる医療行為がこの地域では進んでいなかったので、当院で「第3号喀痰吸引研修等基本研修」を登録機関とし、医療行為ができるヘルパーさんを育成していきました。たくさんの葛藤がありましたがヘルパーさんをはじめ地域に(下に続く)
支えてもらいながら40代後半となった今も自宅療養されています。難病の方を地域で支えていくには、医療行為ができるヘルパーさんの存在は大きいと言えます。この事例により難病の方や医療依存度の高いお子様が安心して在宅療養できるようになったので、この方がこの地域の在宅サービスを変えたと思っています。