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第107回看護師国家試験出題基準 改定の概要

第107回看護師国家試験出題基準
改定の概要

(平成29年3月30日(土) 、厚生労働省発表)

看護師国家試験出題基準

看護師国家試験においては、健康課題を持つ人々を生活者として捉え、身体的・精神的・社会的に統合された存在として幅広く理解した上で、個人や家族及び療養の場の多様化に併せて、必要な看護サービスを提供するための知識や能力についての出題内容の充実を図るよう改定を行った。各科目における改定の概要は以下のとおり。

  • 必修問題

    • 他科目との整合性を踏まえて具体的な用語を見直したほか、基本的な臨床検査値の評価、輸 液・輸血管理の基本などについて項目を追加し、災害看護の項目を削除した。
  • 人体の構造と機能

    • 他職種と共通の知識体系が築けるよう、基礎医学教育における体系や用語との整合性を踏まえて、全体について改めて項目を整理した。
  • 疾病の成り立ちと回復の促進

    • 疾病の予防、及び近年の状況を踏まえた再生医療や薬剤耐性<AMR>などの項目を追加し、疾病に対する医療について項目を整理した。
    • 基礎医学教育における体系や用語との整合性を踏まえ、各機能別の障害について、改めて 項目を整理した。また、アナフィラキシーショック・敗血症等の全身性の障害や精神機能の障 害について、項目を追加した。
  • 健康支援と社会保障制度

    • 社会背景や看護を取り巻く状況と課題について、近年の状況を踏まえて具体的な項目を追加するとともに、社会保険及び社会福祉に関する法や施策と制度、公衆衛生や健康支援に係る項目について体系的な整理を行った。
  • 基礎看護学

    • 「必修問題」や「看護の統合と実践」など他科目との重複内容について全体的に整理し、輸液・輸血管理、保健・医療・福祉における連携など、基礎的かつ重要な項目について追加した。
  • 成人看護学

    • 急性期、救急・クリティカルケア、周手術期、慢性期、セルフケア・社会的支援の獲得、リハビリ テーションなど、各期における看護の基本について、体系を整理した。
    • 各機能障害のある患者については、アセスメント/検査・処置/治療/看護を体系的に問うことができるよう、項目を整理し具体的に明示した。
  • 老年看護学

    • 様々な健康状態・受療状況・生活の場に応じた高齢者への看護、高齢者に特有な症状・疾患・障害への看護について、体系的に問うことができるよう、項目を整理・追加した。
  • 小児看護学

    • 子どもの成長・発達の特徴や生活に応じた、子どもと家族への支援について、項目を整理・追加した。
    • 疾患に対する子どもの理解と説明やプレパレーション、診療・入院等が子どもと家族に与える影響、多様な状況にある子どもと家族への支援などについて、項目を整理・追加した。
  • 母性看護学

    • リプロダクティブヘルス、ウィメンズヘルス、妊娠・分娩・産褥・早期新生児期の各期における看護に必要な基本的事項、周産期医療システムなどについて、体系的に項目を整理・追加した。
    • 特に、性の多様性、生殖補助医療、出生前診断等における倫理的課題、及び暴力・虐待等の 防止など、女性の理解や看護に必要となる近年の社会背景を踏まえた具体的な項目を追加した。
  • 精神看護学

    • 精神看護の対象となる主な疾患・障害の特徴と看護について、症状/検査/薬物療法などを体 系的に問うことができるよう、項目を整理し具体的に明示した。併せて、生物・心理・社会的側面に注目した支援についても項目を整理した。
  • 在宅看護論

    • 小児・認知症・精神疾患・難病等の特徴的な状況にある在宅療養者、及び医療管理を必要とする在宅療養者への看護について、体系的に問うことができるよう、項目を整理・追加した。
    • 療養の場の移行や地域包括ケアシステムにおける多職種連携と看護について、項目を整理・追加した。
  • 看護の統合と実践

    • 複数科目の知識を統合する能力を問うことや、多重課題や集団としてのアプローチに必要な広い知識を統合する能力を問うことなど、複合的な事象において、より臨床実践に近い形で知識・技術を統合して判断する能力を問う出題内容となるよう、大・中・小項目を新たに作成し、全体の見直しを図った。
    • 災害と看護、及び国際化と看護について、小項目を新たに作成した。看護におけるマネジメントについては、「基礎看護学」との重複内容を整理するとともに小項目を新たに作成し、保健・医療・福祉の機能分化と連携や人材育成・活用などの項目を追加した。