【千葉大学医学部附属病院】の教育・研修

層の厚い教育体制

新人教育において大切にしていることは、「自分で考えられる新人」を「みんなで育てる」ことです。新人には職場適応できるよう支援するプリセプターがつき、仕事のことや慣れない環境での困りごとなど、何でも相談できます。プリセプターを支援するのは、シニアプリセプターで、新人教育が円滑に進むよう、部署の全職員に働きかけます。シニアプリセプターを支援するのは、教育担当副看護師長で、新人教育が充分機能するよう、問題解決に取り組みます。看護師長は副看護師長の支援とともにチームの組織づくりを行っています。そして、総合医療教育研修センターの教育専任看護師が部署外から教育の支援を行っています。このように新人教育は層の厚い体制で行い、必要な時にいつでも誰もがタイムリーに指導に関わるようにしています。
新人が行うべき研修は勤務時間内に組まれており、技術研修は院内の充実した研修施設であるクリニカル・スキルズ・センターで行います。少人数で実施するため、全員が指導者から直に指導が受けられ、部署で経験し始める時期に合わせて技術トレーニングを行うことから、すぐに現場で実践することができ、効果的に技術を獲得することができます。また、看護技術を動画で視聴する「ナーシング・スキル」を導入しており、いつでも動画で確認することができます。

国内でも規模の大きい技術トレーニング施設　クリニカル・スキルズ・センター

院内のクリニカル・スキルズ・センター（CCSC）は各種様々なシチュエーションに対応したトレーニングを実施する設備が整っています。診察室を模して作られた診察シミュレーション室、分娩室やICUを想定して作られたシミュレーション室もあります。多くの精巧なシミュレーターも揃っており、医師の技術研修も行われています。導尿や吸引などの看護技術は病室シミュレーション室でトレーニングをします。病室を模した場所で、シミュレーターを用いてトレーニングすることで、技術のみではなく患者さんとの関わり方も合わせて学ぶことができます。初めての看護技術は、CCSCや各部署で指導者のもと十分に練習するので、技術の習得後に自信をもって患者さんに実施することができます。
また、BLS研修や採血研修などは、看護師、医師、臨床検査技師など多職種合同での研修を行うことで、看護としての視点だけでなく他の職種からの視点も学ぶことができ、看護の幅が広がると同時に多職種とのコミュニケーションがとれる機会にもなっています。

「さらに成長したい」をサポートします

本院では様々なスキルを身に付けた看護師が、多職種との専門医療チームに参画したり、看護専門外来を開設し患者相談に応じるなど、院内を横断的に幅広く活躍しています。臨床現場では、実践を通して経験を積む中でより高い専門性を身につけたいと思う人も少なくありません。そんな看護師を当院はサポートしています。
・大学院進学、専門看護師を目指す
病院に籍を置いたまま、完全に休職して進学or週2日程度勤務しながら進学
・認定看護師を目指す
学費の一部補助
・特定看護師を目指す
奨学金制度があります。当院は特定行為の研修施設です！